執着魔法使いの美味しい求愛
スカート部分は、白のレースがティアード状に重なり、その先端には煌めく魔宝石が散りばめられている。上半身には、銀の細やかな刺繍が施されていた。
ティルサが目を奪われたのは、そのデザインだ。
袖もレースが重ねられていてボリュームがあり、あえて肩や鎖骨をださないような形になっている。そして、胸の下から広がるように切り替えしたスカート部分。
ティルサが気にしている体型を、うまく誤魔化すことができるような造りだった。
「ありがとう。本当に、嬉しい……」
ティルサが涙ぐんだ声でこたえると、ルトヘルは彼女の両手をとった。
「オレのほうこそ嬉しいよ。これから、よろしくね。ティルサ」
彼に抱き着きたい衝動に駆られたティルサであるが、後ろからイリスの視線を感じたため、その気持ちをぐっと堪えた。
「お父さんもありがとう。私たちのことを、こうやって祝ってくれて」
「今の二人を、母さんにも見せたかったよ」
そのイリスの言葉を聞いて、さらにティルサは目頭を熱くした。
ティルサが目を奪われたのは、そのデザインだ。
袖もレースが重ねられていてボリュームがあり、あえて肩や鎖骨をださないような形になっている。そして、胸の下から広がるように切り替えしたスカート部分。
ティルサが気にしている体型を、うまく誤魔化すことができるような造りだった。
「ありがとう。本当に、嬉しい……」
ティルサが涙ぐんだ声でこたえると、ルトヘルは彼女の両手をとった。
「オレのほうこそ嬉しいよ。これから、よろしくね。ティルサ」
彼に抱き着きたい衝動に駆られたティルサであるが、後ろからイリスの視線を感じたため、その気持ちをぐっと堪えた。
「お父さんもありがとう。私たちのことを、こうやって祝ってくれて」
「今の二人を、母さんにも見せたかったよ」
そのイリスの言葉を聞いて、さらにティルサは目頭を熱くした。