執着魔法使いの美味しい求愛
パタンと扉を閉めた途端、扉の前で立ったままオスクはルトヘルに尋ねる。
「お前、巨乳が好きなのか?」
ルトヘルは、オスクが口にした言葉の意味はわかった。だが、なぜ彼が今、それを尋ねたかの意図がわからない。
「何を、突然……」
「ティルサさんのことだ。彼女がふくよかになったのは、お前の魔力のせいだろう?」
「そうですよ。他の男に奪われないようにと、オレが三日に一度ずつ、魔力を注いでいましたから。父さんだって、そうやって母さんを捕まえたと言っていませんでしたか?」
「昔のことだ」
「でしたら、今も捕まえて、さっさと本邸に戻って欲しいのですが」
腕を組んだオスクが黙って首を横に振ったところを見ると、「それは無理だ」と言っているのだろう。
ルトヘルは肩を上下させて、大きく息を吐く。
「それで、巨乳がなんたらとは、いったいどういう意味ですか?」
「お前、あれはやり過ぎだ。そろそろ魔力を吸い出してあげなければ、ティルサさんだって身体に負担がかかるだろう? 魔法使い同士であれば、魔力を注ぎ合っても吸収するから体内に留まることはない。だが、彼女は普通の人間だ」
「お前、巨乳が好きなのか?」
ルトヘルは、オスクが口にした言葉の意味はわかった。だが、なぜ彼が今、それを尋ねたかの意図がわからない。
「何を、突然……」
「ティルサさんのことだ。彼女がふくよかになったのは、お前の魔力のせいだろう?」
「そうですよ。他の男に奪われないようにと、オレが三日に一度ずつ、魔力を注いでいましたから。父さんだって、そうやって母さんを捕まえたと言っていませんでしたか?」
「昔のことだ」
「でしたら、今も捕まえて、さっさと本邸に戻って欲しいのですが」
腕を組んだオスクが黙って首を横に振ったところを見ると、「それは無理だ」と言っているのだろう。
ルトヘルは肩を上下させて、大きく息を吐く。
「それで、巨乳がなんたらとは、いったいどういう意味ですか?」
「お前、あれはやり過ぎだ。そろそろ魔力を吸い出してあげなければ、ティルサさんだって身体に負担がかかるだろう? 魔法使い同士であれば、魔力を注ぎ合っても吸収するから体内に留まることはない。だが、彼女は普通の人間だ」