執着魔法使いの美味しい求愛
他の人間がティルサのことを気にすると不機嫌になるルトヘルも、草花には寛大な心を持っているのだろう。
ティルサが水やりを終えると、ルトヘルはいつも彼女を呼びよせる。そして彼の膝の上に座るようにと、言葉にせずに仕草で伝えてくるのだ。
ルトヘルが座っている場所は、温室の入り口からは背の高い草花によって死角になる場所。彼と触れ合うことが恥ずかしいと思っているティルサにとって、入口からでは見ることができない場所という事実が、少しだけ安心できる要因でもある。
ティルサがルトヘルの顔に視線を向けると、彼は嬉しそうに微笑む。その微笑みがティルサに「大丈夫」と言っているように見え、素直に彼に従ってしまう。
ルトヘルの膝の上に座れば、彼は顎に指を添え、唇を重ねてくる。
一か月以上も繰り返されている愛撫は、それだけにとどまらない。
彼の手が、さまざまなところを触れてくるため、ティルサの心臓はばくばくと音を荒らげ、息もとぎれとぎれになるほど、高められてしまう。
はしたない声が漏れるときもある。それすらルトヘルは、愉悦に満ちた表情で聞いている。
挙句「もっと聞かせて」と、耳元で囁くものだから、ティルサの身体は再び疼いてしまうのだ。
ティルサが水やりを終えると、ルトヘルはいつも彼女を呼びよせる。そして彼の膝の上に座るようにと、言葉にせずに仕草で伝えてくるのだ。
ルトヘルが座っている場所は、温室の入り口からは背の高い草花によって死角になる場所。彼と触れ合うことが恥ずかしいと思っているティルサにとって、入口からでは見ることができない場所という事実が、少しだけ安心できる要因でもある。
ティルサがルトヘルの顔に視線を向けると、彼は嬉しそうに微笑む。その微笑みがティルサに「大丈夫」と言っているように見え、素直に彼に従ってしまう。
ルトヘルの膝の上に座れば、彼は顎に指を添え、唇を重ねてくる。
一か月以上も繰り返されている愛撫は、それだけにとどまらない。
彼の手が、さまざまなところを触れてくるため、ティルサの心臓はばくばくと音を荒らげ、息もとぎれとぎれになるほど、高められてしまう。
はしたない声が漏れるときもある。それすらルトヘルは、愉悦に満ちた表情で聞いている。
挙句「もっと聞かせて」と、耳元で囁くものだから、ティルサの身体は再び疼いてしまうのだ。