高嶺のパイロットは、秘密の双子とママを愛で倒す~地味な私が本命だなんてホントですか?~
今日は黎治の友人宅に招かれていて、双子も同行。だから、まさかこんな状況になるとは思ってもいなかった。
不意打ちの誘惑に琴音はたじろぐ。
「和志たちに頼んで、ふたりきりの時間をもらったのは……あらためて俺の気持ちを伝えておきたかったからだ」
黎治の声音がグッと真剣味を帯びる。射貫くような眼差しを琴音に向けて、彼はきっぱりと告げる。
「愛してるよ、琴音。三年前も、今も、俺は君だけが好きだ」
あの頃は一度も聞いたことのなかったその言葉の威力は抜群で、琴音は顔を真っ赤にする。
「愛、す、好きって……黎治さんが私を?」
彼は迷いなく首を縦に振る。
「あぁ。再会して、自分の気持ちがはっきりとわかった。俺には君が必要だ。――琴音と蓮と凜の、家族になりたいんだ」
(あぁ、やっぱり黎治さんはズルい)
自分の心をこんなにも揺さぶり、かき乱すのはこの世界で彼だけだ。
琴音は一歩あとずさるが、本棚に阻まれ逃げ場を失う。ニヤリと唇の端をあげた彼がグイグイと迫ってくる。
「キスしたい」
「や、その……ここ、和志さんたちのお宅ですよ」
「大丈夫。あのふたりは、そんな心の狭い人間じゃないから」
クスクスと笑って彼は続ける。
「もちろん琴音が嫌がるならやめる。でも――」
甘くてズルい、その瞳が琴音をとらえて離さない。
「俺を好きだって顔してる」
不意打ちの誘惑に琴音はたじろぐ。
「和志たちに頼んで、ふたりきりの時間をもらったのは……あらためて俺の気持ちを伝えておきたかったからだ」
黎治の声音がグッと真剣味を帯びる。射貫くような眼差しを琴音に向けて、彼はきっぱりと告げる。
「愛してるよ、琴音。三年前も、今も、俺は君だけが好きだ」
あの頃は一度も聞いたことのなかったその言葉の威力は抜群で、琴音は顔を真っ赤にする。
「愛、す、好きって……黎治さんが私を?」
彼は迷いなく首を縦に振る。
「あぁ。再会して、自分の気持ちがはっきりとわかった。俺には君が必要だ。――琴音と蓮と凜の、家族になりたいんだ」
(あぁ、やっぱり黎治さんはズルい)
自分の心をこんなにも揺さぶり、かき乱すのはこの世界で彼だけだ。
琴音は一歩あとずさるが、本棚に阻まれ逃げ場を失う。ニヤリと唇の端をあげた彼がグイグイと迫ってくる。
「キスしたい」
「や、その……ここ、和志さんたちのお宅ですよ」
「大丈夫。あのふたりは、そんな心の狭い人間じゃないから」
クスクスと笑って彼は続ける。
「もちろん琴音が嫌がるならやめる。でも――」
甘くてズルい、その瞳が琴音をとらえて離さない。
「俺を好きだって顔してる」