クールな彼との甘々恋愛
斎藤先生「はーい、じゃあ田中から自己紹介やってくぞ〜、田中ーお前のあと前と後ろどっちがいい?」

田中「そっすねー、前に行くと俺の自己紹介が覚えてもらえなさそうなんで後ろで!!!」

斎藤先生「じゃあ前からな〜」

え!前からって事は次の次!?心の準備全然できてないよ!でも、後ろになったら最後から2番目ってこと!?それも嫌だー!!!

田中「なんで!?先生!俺の自己紹介が霞んじまうじゃないですか!!勘弁してくださいよー!」

斎藤先生「もともとお前の自己紹介需要ねーって」

田中「さすがにひどいっすよ!!皆俺の自己紹介興味あるよな!?」

「嫌、別に」
「時間なくなるから早くしてよ」
「正直前でも後ろでも田中の自己紹介は忘れてる」
「どっちでもいい」
クラスの皆はどっちでもいいみたい。このままだと前からだ…。とりあえず田中くんがなんて言うかで考えよう。

田中「皆辛辣!!もーどっちでもいいよ!」
「じゃあ始めます!名前は田中守!部活は野球部!今年の目標は可愛い彼女をつくること!我こそはという人ぜひ!!1年間楽しいクラスになるよう皆で盛り上げていきましょうー!!よろしくお願いしまーす!!!」

全然参考にならない…。橘くんは何を言うんだろう
斎藤先生「はい、了解ー」

田中「もっと突っ込んで!!!」

斎藤先生「次橘〜」

理央「橘理央。部活は入る予定ない、よろしく」

「クール!」
「かっこいい〜」

クラスの女の子達からきゃあきゃあと声があがる
そんななか田中くんだけは納得いってないみたいで橘くんにからんでる。

田中「お前なんでその自己紹介できゃーきゃー言われてんの!イケメンは何してもかっこいいのかよ!」

理央「うるさい」

田中「ごめんなさいね!」

どうしよう。次が私なのになにを言えばいいか結局決まってない…。
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