クールな彼との甘々恋愛

1学期の終わり

特に大きな事件はおきることなく気がつけば春を過ぎ夏がやってきていた。
ついこの間までカーディガンを着ている子もいたけど皆すっかり夏服に変わっている

期末テストも終え皆これからくる夏休みに頭が一色みたいだ。もちろん私もその一人!

3ヶ月以上たてばクラスの皆の橘くんへの熱もだいぶ下がっていった。今では女の子達も普通に接している。それでもあまり橘くんから女の子に絡んでる所は見ないし話す事と言えば業務連絡が大半みたいだけど…。

実際私もしっかり話した事は最初の委員会の集まりの時くらい。
ほんとはもっと橘くんと仲良くなりたいんだけどまだまだ他のクラスの子からは絶大な人気でよく教室まで見物しにくる子も多いからそんな中話しかけるなんて私にはできない…。それに委員会も特に活動がないから共通の話題もないんだよね。

そういえば橘くんて夏休み何するんだろう…?
転校前の学校に友達とかいたのかな〜、

…想像してみたけどまったく想像できない!!
というか橘くんて友達とかいるのかな?

チラ

後ろの席でスマホを見てる橘くんを盗み見る

スマホ見てるだけで絵になるなんてすごいな〜…。
でも近寄りがたいオーラがプンプンでてる(汗)やっぱり友達と夏休みに遊んでるって想像できないなぁ

理央「なに?」

見すぎていたのかいつの間にか橘くんはスマホをやめて
私に訪ねてきた

桃「え!?あ、橘くんて友達いるのかなって」
急に話しかけられて思わず思っていた事を口にだした

理央「なに急に。さすがに失礼すぎでしょ笑高橋さん結構はっきり言うよね」

桃「ご、ごめん!嫌な意味とかじゃないの!ただ、夏休みとかの生活がなぞだなって思って…!」

橘くんすごい顔でみてる…!そもそも急に友達いるのかなんて聞かれたらそんな顔になるよね、どうしよう…。

理央「なるほどね、別に友達と遊ぶだけが休みにすることじゃないでしょ」

橘くんは呆れ顔で話すとまたスマホを見始めた
そ、それってつまり友達いないってこと…?
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