クールな彼との甘々恋愛
一花「そうよね、人見知りの桃があんな無愛想な顔だけの男好きになるわけないわよね!!」

美咲「一花、それはさすがに言い過ぎ…」

桃「そもそも私と橘くんじゃ釣り合わないよ…!」
ズキッ

自分で言ったはずなのに何故か胸がズキッっと痛む

一花「そうね、こんな話より別の話をしましょ!」

美咲「もー、お似合いだと思ったのにー!」

一花「終わりよ終わり!!」

美咲「はーい」
一花ちゃんが話を変えようと夏休み中の部活の話をし始めた事で美咲ちゃんの興味もすっかり移っていった。私はこの胸の痛みに気づかないふりをして話を聞く。ふとさっきから話さなくなった雪ちゃんの方を見るとうつむいていた。

雪「…」

桃「雪ちゃん?大丈夫?さっきから元気ないみたいだけど…」

雪「!う、うん。大丈夫。明日からの部活の事考えてたの」

桃「そう?ならいいんだけど…」

はぐらかされちゃった。でも無理に聞き出すのもよくないよね…。

穏やかな空気が流れ始めた時間に水を差さないよう不安な気持ちに蓋をして私は残りの時間を過ごした。






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