🌊 海の未来 🌊 ~それは魚の未来、そして人類の未来~ 【新編集版】
お魚雲……、
会議が終わり、会場を出て何気なく見上げると、青空を泳ぐように動く魚の形をした雲が見えた。
ゆっくりと幸せそうに泳いでいるようだった。
「何処に行くの?」
しかし、お魚雲は何も答えず、気持ち良さそうに泳いでいた。
「海に帰るの?」
もう一度呼びかけると頷いたように見えたので、「気をつけてね」と見送った。
そして、交差点に向かって歩き出した。
信号が青に変わった。
一歩踏み出すと、何かが聞こえたような気がした。
空からのようだった。
「あなたはどうするの?」
見上げると、お魚雲が振り向いていた。
「もう決めたの?」
心配そうな声だった。
「どっちを選ぶの?」
2人の顔が空に浮かんだ。
「あなたならどうする?」
しかし返事が届く前にクラクションが鳴った。
車道で立ち止まっていた。
慌てて渡って息を整えてからもう一度空を見上げると、お魚雲はどこにもいなかった。
会議が終わり、会場を出て何気なく見上げると、青空を泳ぐように動く魚の形をした雲が見えた。
ゆっくりと幸せそうに泳いでいるようだった。
「何処に行くの?」
しかし、お魚雲は何も答えず、気持ち良さそうに泳いでいた。
「海に帰るの?」
もう一度呼びかけると頷いたように見えたので、「気をつけてね」と見送った。
そして、交差点に向かって歩き出した。
信号が青に変わった。
一歩踏み出すと、何かが聞こえたような気がした。
空からのようだった。
「あなたはどうするの?」
見上げると、お魚雲が振り向いていた。
「もう決めたの?」
心配そうな声だった。
「どっちを選ぶの?」
2人の顔が空に浮かんだ。
「あなたならどうする?」
しかし返事が届く前にクラクションが鳴った。
車道で立ち止まっていた。
慌てて渡って息を整えてからもう一度空を見上げると、お魚雲はどこにもいなかった。