🌊 海の未来 🌊 ~新編集版~
 そんなことがあった1週間後、帰宅すると、いつものように「お帰り」と居間から母の声がしたが、部屋に入ると、父の姿はなかった。

「お父さんは?」

 母の視線を追うと、父は台所に立っていた。

「美久、お帰り」

 なんと、エプロン姿だった。

「似合うだろ」

 なんか楽しそうだった。

「風呂場温めておいたから、シャワー浴びておいで。あったか~い特製鍋が待ってるよ」

「特製鍋って、何?」

「それはあとのお楽しみ!」

 母にも促されてシャワーを浴びに行った。

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