🌊 海の未来 🌊 ~新編集版~
帰国して家に直帰したが、ベッドに入ってもうつらうつらするだけでよく眠れなかった。
時差のせいもあるが、目を瞑ると部長の顔が浮かんできて、深い眠りに入るのを邪魔された。
眠った感じがほとんどしないまま朝を迎えた。
重い体を引きずって台所へ行くと、母親が朝食の支度をしていた。
テーブルの上にはご飯とみそ汁と漬物、それに空の皿が置かれていた。
フィッシュロースターから皿に移されたものを見てぞっとした。
鮭の塩焼きだった。
見た瞬間、食欲がなくなった。
朝早く会議があるからと嘘を言って、何も食べずに家を出た。
駅のホームは込んでいた。
人身事故で電車が遅れているらしい。
やっと来た電車は超満員だった。
鮭の塩焼きに人身事故に超満員……、
イヤ~な予感がした。
案の定、お尻を触られた。
一瞬体が固まったが、泣き寝入りするつもりはなかった。
よろけた振りをして真後ろの男の靴を思い切り踏んでやった。
ピンヒールでグサッとやってやった。
呻き声が聞こえたので、骨を折ることは出来なかったとしてもかなりのダメージを与えたはずだ。
ざまあみろ!
心の中で罵倒して、次の駅で車両を変えた。
最寄り駅で降りて歩き出すと、足元が何か変だった。
ピンヒールがぐらぐらしていた。
さっき痴漢男の靴を踏み付けた時に痛めたのかもしれない。
あ~、とことんついていない。
お気に入りのハイヒールなのに……、
一気にテンションがマイナス100になった。
時差のせいもあるが、目を瞑ると部長の顔が浮かんできて、深い眠りに入るのを邪魔された。
眠った感じがほとんどしないまま朝を迎えた。
重い体を引きずって台所へ行くと、母親が朝食の支度をしていた。
テーブルの上にはご飯とみそ汁と漬物、それに空の皿が置かれていた。
フィッシュロースターから皿に移されたものを見てぞっとした。
鮭の塩焼きだった。
見た瞬間、食欲がなくなった。
朝早く会議があるからと嘘を言って、何も食べずに家を出た。
駅のホームは込んでいた。
人身事故で電車が遅れているらしい。
やっと来た電車は超満員だった。
鮭の塩焼きに人身事故に超満員……、
イヤ~な予感がした。
案の定、お尻を触られた。
一瞬体が固まったが、泣き寝入りするつもりはなかった。
よろけた振りをして真後ろの男の靴を思い切り踏んでやった。
ピンヒールでグサッとやってやった。
呻き声が聞こえたので、骨を折ることは出来なかったとしてもかなりのダメージを与えたはずだ。
ざまあみろ!
心の中で罵倒して、次の駅で車両を変えた。
最寄り駅で降りて歩き出すと、足元が何か変だった。
ピンヒールがぐらぐらしていた。
さっき痴漢男の靴を踏み付けた時に痛めたのかもしれない。
あ~、とことんついていない。
お気に入りのハイヒールなのに……、
一気にテンションがマイナス100になった。