🌊 海の未来 🌊 ~新編集版~
「いらっしゃいませ」
最初のお客様は、70代と思われる老夫婦だった。
「このお店、前からありました?」
「いえ、今日からです。そして、お客様が初めての方になります」
「まあ~」
奥様が顔を綻ばせた。
しかしご主人は困惑しているような表情で「メニューはこれだけですか?」と表裏を交互に見た。
しかしそれは予想されたことだったので優美は落ち着いて対応することができた。
「そうなんです。旬のお魚を色々な調理法で楽しんでいただくために、魚を一種類に絞って、それを定食にしてお出ししております。今日は瀬戸内海で獲れた鰆です」
「ほう~」
「面白いわ。私は、そうね~、味噌漬け焼きって、西京焼きのことよね」
「そうです」
「じゃあ、それをお願いします」
「かしこまりました」
「私はシンプルに塩焼きを頼むことにしよう」
「承知いたしました。少々お待ちください」
鰆がプリントされたエプロンを翻して調理場へ向かった。
最初のお客様は、70代と思われる老夫婦だった。
「このお店、前からありました?」
「いえ、今日からです。そして、お客様が初めての方になります」
「まあ~」
奥様が顔を綻ばせた。
しかしご主人は困惑しているような表情で「メニューはこれだけですか?」と表裏を交互に見た。
しかしそれは予想されたことだったので優美は落ち着いて対応することができた。
「そうなんです。旬のお魚を色々な調理法で楽しんでいただくために、魚を一種類に絞って、それを定食にしてお出ししております。今日は瀬戸内海で獲れた鰆です」
「ほう~」
「面白いわ。私は、そうね~、味噌漬け焼きって、西京焼きのことよね」
「そうです」
「じゃあ、それをお願いします」
「かしこまりました」
「私はシンプルに塩焼きを頼むことにしよう」
「承知いたしました。少々お待ちください」
鰆がプリントされたエプロンを翻して調理場へ向かった。