🌊 海の未来 🌊 ~新編集版~
エレベーター前に引き返してボタンを押そうとした時、非常にも通過した。
〈なんでこのビルにはエレベーターが1基しかないのよ!〉と爆発しそうになったが、怒ってもどうにもならないので、非常階段を2段飛ばしで上って行った。
しかし、日ごろの運動不足がたたって最後の方は息が上がってよれよれになった。
今度は自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
それでもなんとか辿り着いたので、息を整えて、着衣に乱れがないことを確認してから社長専用の応接室のドアをノックした。
すると、「どうぞ」という聞きなれた声が聞こえた。
その声に導かれて中に入ると、嘉門部長がソファに座っていた。
目が合うと、横に座るように促された。
頷いて座ったが、会話もなく時間が過ぎた。
何か言ってよ!
心の中で訴えたが、通じなかった。
部長に期待するのは止めた。
それより社長に何を言われるのか、それが心配だった。
きつく握った両手の中はじわ~っと汗が湧き出していた。
〈なんでこのビルにはエレベーターが1基しかないのよ!〉と爆発しそうになったが、怒ってもどうにもならないので、非常階段を2段飛ばしで上って行った。
しかし、日ごろの運動不足がたたって最後の方は息が上がってよれよれになった。
今度は自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
それでもなんとか辿り着いたので、息を整えて、着衣に乱れがないことを確認してから社長専用の応接室のドアをノックした。
すると、「どうぞ」という聞きなれた声が聞こえた。
その声に導かれて中に入ると、嘉門部長がソファに座っていた。
目が合うと、横に座るように促された。
頷いて座ったが、会話もなく時間が過ぎた。
何か言ってよ!
心の中で訴えたが、通じなかった。
部長に期待するのは止めた。
それより社長に何を言われるのか、それが心配だった。
きつく握った両手の中はじわ~っと汗が湧き出していた。