これからもキミと一緒に居たいから。 1

帰り道

もう学校終わりか、、、。
一日早かったなー!
うーん、。やっぱりここの町懐かしく感じるな、、、。
窓から見える景色は山とか木とか。
ほとんど緑。
でもそれが落ち着くのもあるな。
それよりも何かこの景色いや、全く同じでは無いんだけど見たことがある気がするんだよね、、、。
でも思い出そうとすると頭が痛くなる。
ほんとに何なんだろう、、、。
「結花ー!!!」
振り向くと沙希ちゃんが私の方に駆け寄ってきた。
「一緒にかーえろっ!!」
「えっ、いいの?」
私がびっくりしてそう言うと
「もちろんだよ!!さ!行こ!!」
と沙希ちゃんは元気よく言った。
「さぁ!ふたりも一緒に帰るよ!」
へ?
「あーはいはいわかったよ」
律樹くんが面倒くさそうに言う。
よ、4人で帰るのかな、?
私が固まっていると
「結花?早く行こ?」
沙希ちゃんは心配そうに私を見た。
私は頷き立ち上がった。
3人が楽しそうに話している。
、、、いや、律樹くんは2人に無理やり話に入れられてる感じだな。
この光景に笑みが出てしまう。
あれ、?前にもなんかこんな光景会ったような、、、、
というか3人仲良いな、、、。
不意に私はそんなことを思った。
昔から仲良いのかな?
もしかして幼なじみってやつ、?
「あのさ、3人ってもしかしてだけど幼なじみ、?」
私が3人に問いかけるとびっくりしたような反応をしていた。
あれ、?違ったかな、?
「ち、違った、?」
うぅ、申し訳ない、、、。
少し落ち込みながら私が言うと沙希ちゃんは笑いながら言う。
「ううん!違くない!私たち幼なじみなんだ!」
や、やっぱり!!
仲良しだしね!
そう思っていたら沙希ちゃんが不意に
「でももう一人幼なじみがいる!」
と言ってきた。
あ、もしかして初めて話した時に言ってた子かな、?
「沙希ちゃんが話しかけてくれた時に言ってた幼なじみ?」
「そう!!」
へ〜!!
もうひとりいるんだ、!!
どんな子なんだろう、?
というか一緒の学校じゃないのかな?
「その子は今どうしてるの?」
そう聞くと沙希ちゃん達は少し悲しそうな顔をしていた。
ど、どうしたんだろう、?もしかして聞いちゃいけないことだったかな?
私があたふたしていると琉斗くんが教えてくれた。
「引っ越したんだ。色々あって。」
色々、、、。
深くは聞けないが多分3人にとって悲しい事だったんだろうな、、、。
その後は少し空気が重かった。
「あ、私ここだから、!」
3人にそういい家に帰る。
「結花。またな。」
律樹くんが私に一声かけてくれた。
「は、はい!」
私が元気よく返事をすると律樹くんは笑顔を向けてくれた。
この笑顔見たことある。
多分じゃない。絶対。
私はそんな確信があった。
「ただいまー」
返事は無い。
多分ご飯の準備してるのかな?
そう思いそのままリビングへ行く。
「お母さんただいま。」
「あら結花おかえり!どうだった?」
少し心配そうに聞いてくるお母さん。
そんな心配することないのにな。
「うん。楽しかったよ。友達も出来たし!」
そう言うとお母さんは安心したように微笑む。こんな日常がずっと続くと思っていた。でも、、、でも。
ひとつの出来事で全部崩れることはこの時の私は知らない。大切なことに気づくのは全てが終わった後だった。
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