私は代わりなんて嫌ですから!
住所なんかはすぐに個人のトークルームに送られてきたから、1つ目の課題は終了かな?
「QUADさん、そろそろメイクの方お願いしまーす。」
ドアがノックされて、スタッフさんがメイクの順番がきたことを教えてくれた。
「今行きまーす!ほら、みんな行くよ!」
心さんにそう言われて、スラスラと後ろをついていく4人の大人気アイドルたち。
親鳥の後ろを歩くひよこみたい……、なんて思ったりして。
「ほら、日向ちゃんも!行くよ!」
「は、はい!」
そこからのマネージャーの仕事は忙しくって、何をしたかなんて全然思い出せないくらい脳みそがパンクしそうだった。
だけど、歌番組の収録が始まった途端の4人のことは鮮明に覚えていて。
さっきまで私にツンツンしていた桂杜くんは、なんだか小悪魔系の可愛い男の子になっていたし、拓真さんなんかは、とっても歌が上手ですこしセクシーだし、翔悟さんは、踊りが凄くキレキレで。