私は代わりなんて嫌ですから!




「喧嘩してないで、もう撮影始まるよ?」

「はーい。」



 いつも通り心さんには素直な桂杜。

 私も心さんみたいにみんなに頼られるマネージャーになれるのかな?



「あ、日向。今月末なんだが、心の送別会しようとしてるんだが、スケジュールは何か入っているだろうか?」



 小さな声で翔悟さんが私に聞いてきた。

 心さんには秘密にしたいのかな…?



「えーとですね……。MVが完成予定なのでそれを確認してもらうのと、翔馬さんだけ16時から雑誌の取材がありますね。」

「そうか。それなら、19時からにしておく。」

「その日は私が翔馬さんに着いていくことになりそうなので、連れていきますね。」



 心さんは、事務所の人たちへの挨拶回りで忙しくなる予定みたいだし。



「ああ、頼む。」

「場所はどこですか?」

「うちのマンションでやろうと思っている。」

「了解しました!」
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