私は代わりなんて嫌ですから!




 準備とかも翔悟さんがやるのかな。

 彼女のためだもん、それくらいやりたくなるよね。

 翔悟さんも心さんのことが大好きなんだな。



「ひーなーちゃん。」

「ひぇっ!!」



 翔悟さんがいなくなったと思ったら、後ろから翔馬さんが現れた。



「何その声。」



 お腹を抱えて笑っている翔馬さん。

 やっぱり翔馬さんには笑顔が似合う。



「翔馬さんが驚かすから……!」

「ごめんごめん。翔悟と何話してたの?」

「心さんの送別会をするみたいで、月末のスケジュール聞かれてました。秘密でやりたいんですかね?」

「そうなんだ。俺、その日取材なかったっけ?」

「はい、16時からですね。送別会は19時から始めるみたいです。」

「よかった、間に合うね。俺も何か食べ物買って行こうかなー。」



 やっぱり、心さんと翔悟さんの話なのにケロッとしている。

 もしかして、吹っ切れたのかな?
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