私は代わりなんて嫌ですから!
なんで太らないのかなって食べている姿を見て毎回思う。
私なんて、いっぱい食べたらその分だけ体についちゃうのに。
「ひなちゃん、俺のことそんなによく見てるんだ?」
「し、仕事ですからね!」
「もしかして俺のこと好きなんじゃないの〜?」
「なんで!な、なんでそんなことになるんですか!」
そんな私たちの会話を聞いて、クスクスっと笑っている心さん。
「2人っていつのまにそんなに仲良しになったの?」
「心には秘密〜。」
翔馬さんが、謎に濁した。
この甘酸っぱい空気がもどかしくて慣れなくて、私は部屋に着くまで一言も話すことはなかった。