私は代わりなんて嫌ですから!




「お姉さんは、ご結婚なさってるんですか?」



 あんなに緊張していたはずの心さんが、さっきの出来事のせいでいつも通りになっている。



「あぁ、名字?そうそう!娘と息子が1人ずついるかな。」

「えぇ〜!絶対可愛いですよね〜!」



 お2人が女子トークに花を咲かせている中私の頭はパンク寸前なわけなので全く会話に参加する余裕がない。



「日向ちゃんは?翔馬のことどう思ってるの?」



 お姉さんからのいきなりな質問。



「ど、どう思ってるかと言われますと……わかりません…。」

「わからないってまたまた〜、初恋ってわけでもないだろうに〜!」

「えっと…初恋もまだなんです……。恋って本当に疎くて。」

「なにそれ〜!可愛すぎる〜!」



 お姉さんのテンションはいつでも高い。

 現役女子高生の私でもついていけないくらいのテンション。
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