恋色レシピ
「ありがとね〜」
元気のいいおばちゃんの声。
「買い食いあんま良くないだろ?
この辺、咲智の学校近いから公園で食べよっか」
そんな事まで気にしてくれるの?
わざわざ場所を変えてまで、一緒にいてくれちゃうの…?
「咲智?」
「えっ、あ!お金っ!」
慌てて財布を取り出そうとする。
「いらんって(笑)お兄サンのオゴリ」
また誠くんの笑顔に、胸がきゅっとして。
ドキドキと一緒に、体温が上昇してるのがわかる。