恋色レシピ


キーンコーン……


やたっ、終わったぁ!


あたしは急いでカバンに荷物を詰める。


「ちょっと、咲智(サチ)!!」


あたしを呼び止める声。


「美奈子、なにぃ〜!?」


急いでるんだけど…


「まぁた帰ろうとしてる!今日は裏庭掃除の日でしょ!?
逃げたら怒るからね!?」


「あ〜〜そうだった……」


…忘れてた。


「どうせ忘れてたんだろうけど。
ハイ、行くよ」


美奈子は有無を言わさずあたしを引っ張って行く。


こんな時にぃ……


今日はトクベツな日なのに…


だけど美奈子に逆らえるわけもなく。


泣く泣く裏庭へ。





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