恋色レシピ
わ、ヤバ。
もうこんな時間じゃん。
もしかして、もう来てるかも…
そうだとすると、なかなか会えないんだもん。
「…さっちゃん?」
「…え…ぅあ!?西野さんっ……!?」
どうして……!?
こんなとこで逢えるなんて。
あたしは超パニックで。
「帰り?かなり急いでたみたいだけど…」
それは…
西野さんに逢う為だもん。
「頭、葉っぱついてるし(笑)」
西野さんは、頭にある枯葉を取ってあたしの掌に乗せた。
「えっ!?
あ、今日は裏庭掃除してたんです…」
この葉っぱ、宝物だぁ〜
「あ〜俺らもやった!
あそこはすげぇよなぁ。
かなりメンドかった」
「ほんっとにいっぱいでしたよ〜」
西野さんと一緒に掃除できたら張り切ってするんだけどなぁ…