恋色レシピ


これも、明るい未来の為…!?


……だけど
そこに誠くんがいるのかもわからない。


心にぽっかり穴が開いた気分。


あたし、一生こんな感じなのかな。


あー!!!
駄目駄目!集中っ!!

塾の先生の授業なんて全く入ってこなかった。


……馬鹿。


ふぅ。

今日も代わり映えのない一日が終わって。

塾の教室を出る。



何やってんだろ。

何の目的もなく勉強して。
そんなのあたしだけなんだろうな。


それくらい、この塾にいる子達は

それぞれ何かに向かって一生懸命に勉強してる。


恋も

勉強も

何もかも中途半端なあたし。


こんなんで、誠くんに振り向いてもらおうなんて


…恥ずかしい。





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