恋色レシピ
「……今日、咲智6時には帰ってくるけど?」
「うん?」
「お前は本当にいいのか…?」
「なんだよそれ(笑)
…じゃあな」
俺はそのまま家を出た。
剛志の言葉が離れない。
なんでそんな事言うんだよ…?
辺りは夕焼けがめっちゃキレイで、俺は目を細める。
6時…って事は帰りにバッタリ会うかもな。
勉強嫌いだって言ってたし、
咲智の事だから、塾通いなんてかなり凹んでんじゃねえかな。
咲智のくるくる変わる表情が思い浮かぶ。
自然と頬が緩んでる自分がいた。