恋色レシピ


「あの頃は、今考えても馬鹿だったと思う。
理恵の事…傷つけたよな…」


「あたしの事、少しでも好きって思ってくれてた……?」


「ああ…」

あの頃は……


「良かった…
それだけでも救われるよ」


「本当にごめん」


「そんなに謝らないで?
あたしも勇気がなかったんだよ…

あの時、もし違う選択をしてたら

今と違う未来だったのかな……?」


そう少し淋しそうに笑う理恵。




今と違う未来……?



その瞬間、



咲智の顔が浮かんだ……









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