恋色レシピ
「咲智……?」
誠くんは、優しくあたしの頬を流れる涙を拭う。
「ごめんな。
俺…やっと気付いた。
いつの間にか俺の中は
咲智でいっぱいだった」
「誠くん……?」
「最初は、咲智が中学生で…
3つも離れてるとか…
どこかで、妹みたいだからと言い聞かせて。
無理に理由をつけて線を引いてた。
そして…咲智を傷つけた……」
「…………」
「ノブが、お前の事気になるって言った時…
イライラしてる自分がいて。
……馬鹿だよな。
俺ニブ過ぎ…」
あたし
好きでいて良かったの…?
好きな気持ちを辞めなくて
いいの………?
「もう…
遅いかもしんねぇけど……
俺は
咲智が好きなんだ………!」