愛しい魔王様泣かないで!私はここにいます
第1章 魔王様と私-28
レーガとペニーは、上の方が霞んで見えない崖の下で止まった。洞窟の入口がある。
「ここが迷宮?」
六つの赤い目が私を見ている。「進んでもよろしいですか?」と問うている。
「行きましょう」
懐中にしまった宝石が、赤紫色の光を放った。洞窟の奥へとまっすぐに光が伸びて……ややあって、ガチャンと、錠が開く音が聞こえた。
「この石は、迷宮に入るための鍵の役割もあるのね」
そりが進む。外の光がまったく届かなくなった頃、少しだけ開いた重そうな扉が見えてきた。石を出して掲げると、ギィ、と不気味な音を立てて大きく開いた。中へ入ると、後ろでガシャンと扉が閉まった。真っ暗で、何も見えない。ぼんやりと光る赤紫色だけが頼り。手探りでそりから降りて、周囲を照らしてみた。すると、闇を脱ぐようにパァッと光が広がって――私は叫んだ。
「何よこれっ!」
「ここが迷宮?」
六つの赤い目が私を見ている。「進んでもよろしいですか?」と問うている。
「行きましょう」
懐中にしまった宝石が、赤紫色の光を放った。洞窟の奥へとまっすぐに光が伸びて……ややあって、ガチャンと、錠が開く音が聞こえた。
「この石は、迷宮に入るための鍵の役割もあるのね」
そりが進む。外の光がまったく届かなくなった頃、少しだけ開いた重そうな扉が見えてきた。石を出して掲げると、ギィ、と不気味な音を立てて大きく開いた。中へ入ると、後ろでガシャンと扉が閉まった。真っ暗で、何も見えない。ぼんやりと光る赤紫色だけが頼り。手探りでそりから降りて、周囲を照らしてみた。すると、闇を脱ぐようにパァッと光が広がって――私は叫んだ。
「何よこれっ!」