愛しい魔王様泣かないで!私はここにいます

第2章 ここにいます-7

「魔界が気になるみたいだね」
「……無理もなかろう」
「確かにあそこは、王もいなくて荒れ放題だ。だけど、まさか……君が行くなんて、言わないよね?」
「俺ならば……安定させることができる。天界、魔界、人界は互いにバランスをとって存在している。あのままにしておいては、人界だけでなくここも危うい」
「じゃあ、こっちはどうする?」
「……」
「わかった、わかった。僕がやるよ。その代わり、多少やり方が変わっても、文句は言わないでくれるかな。それと、リアスは連れてってやってくれよ。あいつ、僕の弟のくせに君に命を賭けているからね」

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