「レモン½で食べよ!」
傾けていた頭を戻して、体の方も入り口の前に持って来ると、他の生徒の邪魔にならないように内側へ入って扉に寄りかかった。
周囲を見渡してみたけれど、見慣れた戸田くんの姿を見つけることは出来なかった。
いわゆる際立って目立つ人、ではなかったけれど、私にかかればいくらだって素敵な部分の特徴をあげ、数えることが出来る。
そりゃあ、見た目に限定するならば片手で足りてしまうかもしれないけれど、それ以外も付け足して良いならば両手では足りない。
ついでだから聞いて欲しいな!