わんこな後輩くんに懐かれました!
「どうしたの?」
「えっと……一緒にごはんとか、どうかなって思って」
「悩みごと?」
「いえ、小田先輩と仕事抜きに一緒にいたいと思っただけです」
食事に誘われた理由があまりにもストレートすぎて、受けとめるのに時間を要する私にはお察しの通り男性とのご縁はあまりない。
いやいや、そもそも片桐くんの一緒にいたいは異性としてではないのかもしれない。
ちょっと気心の知れた仲間と食事をしたい。
ただそれだけであって深読みすべきところではないのだろう。
そう納得がいく答えが自分の中で出たところで、「何食べたいの?」と片桐くんに訊いていた。
「小田先輩、パスタとかピザとか好きって言ってたから、イタリアンでも行きますか?あ、焼き鳥で一杯飲むのも好きって言ってたし俺もそういうの好きなんで、居酒屋あたりにしますか?」
ぱっと明かりが灯るように笑顔を見せた片桐くんは、まるで尻尾をふりふりするかのように嬉々としてスマホを片手にし、どんなお店でもご案内しますよ!という様子である。
「……私、そんなに自分の好きなもの、片桐くんに話してた?」
「訊いたら教えてくれました」
「よく覚えてるね……」
「一緒にごはんとか飲みに行きたいなってずっと思ってたんで」
片桐くんはどうやら直球しか投げられないらしい。
眩しい太陽を直視してしまっているかのような気分で、これはこれから一緒に過ごす時間、私は自分を保てるかどうか心配になったが今さらなかったことに出来る流れではない。
「えっと……一緒にごはんとか、どうかなって思って」
「悩みごと?」
「いえ、小田先輩と仕事抜きに一緒にいたいと思っただけです」
食事に誘われた理由があまりにもストレートすぎて、受けとめるのに時間を要する私にはお察しの通り男性とのご縁はあまりない。
いやいや、そもそも片桐くんの一緒にいたいは異性としてではないのかもしれない。
ちょっと気心の知れた仲間と食事をしたい。
ただそれだけであって深読みすべきところではないのだろう。
そう納得がいく答えが自分の中で出たところで、「何食べたいの?」と片桐くんに訊いていた。
「小田先輩、パスタとかピザとか好きって言ってたから、イタリアンでも行きますか?あ、焼き鳥で一杯飲むのも好きって言ってたし俺もそういうの好きなんで、居酒屋あたりにしますか?」
ぱっと明かりが灯るように笑顔を見せた片桐くんは、まるで尻尾をふりふりするかのように嬉々としてスマホを片手にし、どんなお店でもご案内しますよ!という様子である。
「……私、そんなに自分の好きなもの、片桐くんに話してた?」
「訊いたら教えてくれました」
「よく覚えてるね……」
「一緒にごはんとか飲みに行きたいなってずっと思ってたんで」
片桐くんはどうやら直球しか投げられないらしい。
眩しい太陽を直視してしまっているかのような気分で、これはこれから一緒に過ごす時間、私は自分を保てるかどうか心配になったが今さらなかったことに出来る流れではない。