魔導具店『辺境伯の御用達』 ーThe margrave's purveyorー(ザ・マーグレーヴス・パーベヤー)
レンガ造りの焼却炉の前で、疲れた様子のリラフェンが自分の首筋をさすり、汗みずくで働いていたドンホリさんもそれを労う。
「おたくら、どうも手伝ってくれてありがとよ、ご苦労さん。今月の給金は弾むように俺からも上に言っといてやるからよ。今日はもう上がりな」
その言葉を聞いてリラフェンの顔がぱっと華やぐ。
「ドンホリさんありがとー! よかったわねサンジュ、もうすぐ給料日が来るから、期待して待ちましょ。これでまたお金が貯められるわ!」
「あっはい、ありがとうございます……」
それは嬉しいのだが、なんとなく気の抜けた感じで私が頭を下げると、ドンホリさんはこちらの顔をじっと見つめ、口をへの字に曲げた。
「へっ……今週の末には炉に火を入れちまうからよ。必要なものがあればそれまでに回収しとくんだな。んじゃあな」
「はぁ……どうも」
「おたくら、どうも手伝ってくれてありがとよ、ご苦労さん。今月の給金は弾むように俺からも上に言っといてやるからよ。今日はもう上がりな」
その言葉を聞いてリラフェンの顔がぱっと華やぐ。
「ドンホリさんありがとー! よかったわねサンジュ、もうすぐ給料日が来るから、期待して待ちましょ。これでまたお金が貯められるわ!」
「あっはい、ありがとうございます……」
それは嬉しいのだが、なんとなく気の抜けた感じで私が頭を下げると、ドンホリさんはこちらの顔をじっと見つめ、口をへの字に曲げた。
「へっ……今週の末には炉に火を入れちまうからよ。必要なものがあればそれまでに回収しとくんだな。んじゃあな」
「はぁ……どうも」