笑顔になれるココア
「平たく言えば、
僕は、今でも幸花さんが好きってことです」
トドメと言わんばかりに、
ストレートな言葉をぶつけてくる今宵くん。
だから、.....................かな?
「〜〜っ、今宵くんっ、」
「ん。なんですか、幸花さん」
素直に伝えられるような気がして。
「.........っ、ぅ、本当はね、今宵くんがすきっ、
今宵くんのココアも好きっ、なの。
でも、別れてから味、しなくなっちゃった、」
私なりの言葉で、
今宵くんへの気持ちを伝えた。
すると........................
「...............っ、だから、言ったのに。
僕は、幸花さんと別れるの嫌だって」
今宵くんの、
甘くて切ない声がおでこから響いて。