笑顔になれるココア


「今までも、沢山の人笑顔にしましたけど、
これからも、笑顔にしますよ。絶対」



まるで、決意を表したかのように、
その瞳に、あつい熱を宿す今宵くん。



「ふふっ。それカッコいいっ、」

「うわっ、やば、照れるんですけど、」

「照れてる今宵くんもすき、だよ」

「...............っ、ズルすぎます、」



今宵くんは、密かな人気のある、
小さなカフェの、メガネをかけた店長さんで。



みんなに、
〝笑顔になれるココア〟を届けられる存在。



だけど...........................



「私のイチオシは、
今も昔も、今宵くんだからね」



照れた顔をしながら、
ココアを運ぶ今宵くんの背中にそう呟いた。



姫華ちゃんにカフェに誘われても、
あんまり乗り気になれなかったのは。



今も昔もイチオシの彼、
──────今宵くんがいるからだって。





fin.
< 32 / 32 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

19時の待ち合わせは、恋の始まり。

総文字数/12,377

恋愛(その他)36ページ

表紙を見る
ん。もっかい

総文字数/10,743

恋愛(その他)30ページ

表紙を見る
湯田くんのマフラー

総文字数/12,942

恋愛(ラブコメ)36ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop