『メガネ男子』に囲まれて

考察の前に

 お昼休みを終えて、葵は教室に戻り席についた。
 前には年下可愛い系男子の井上君、
後ろの席の青木君は強面のワイルド系、
左隣はクールで知的でドSタイプの柴田君。
 そして右隣の小野田君、学年一のモテ男。

 葵は前後左右を数秒ずつ見つめた後、深い溜息をついた。
 数秒間づつ4人の『メガネ男子』を見つめてみた。
 クラスメイトの女子の言う通り確かに
『イケメン男子』にも見える。
 いや、まんま『イケメン集団』だったのだ。
 
 あ~、私としたことが、
今まで気づかないなんて。
 今までの観察を集約して、これから考察に入る
手前でなんてことだ。
 葵の頭の中では彼らの情報がグルグルグルと
目まぐるしく回転していた。
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