『メガネ男子』に囲まれて

『メガネ男子』に囲まれて

 葵の頭の中では彼らの情報がグルグルグルと
目まぐるしく回転している。
 それを見た左隣の柴田が言った。
 「浜辺さんどうかした?」
 続けて前の井上が振り向くと
 「チョコ食べる?」
 後ろから強面青木が尋ねる
 「誰かになんか言われたのか?」
 そして、右隣の小野田がメガネを取ると言った。
 「浜辺さん、俺のメガネ伊達なんだ」
 前・後・左・右 に座る『メガネ男子』。
 「本当、よく見たら、みんなイケメンだ」
 と思った葵だった。
 「敵の侵入は阻止出来ている。
そろそろ俺たち4人の
ガチの勝負だな」と柴田が言った。
 「おう! 望むところだ」
 と井上、青木、小野田が声をそろえて言った。
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