【短】背伸びしてモックカクテル
◇
Soléil&Luneは、日中はカフェ、夕方以降はバーとして営業する店だ。
人通りの少ない道にあって、店自体も小さいものの、たくさんの常連客に愛されている。
「こんにちは」
「あ、志緒さん。いらっしゃいませ」
「おー、志緒ちゃん。こんなしょっちゅう来てよく飽きないね」
そしていつも私を出迎えてくれるのは、あの雨の日私に傘を差し出してくれた男の人。この店でバイトをする大学二年生の春樹さん。それからオーナー。二人は甥と叔父にあたるそうだ。
曜日や時間によっては別のバイトさんがいるけれど、私は春樹さんがいる時間を狙って来ている。
夕方5時。カフェからバーに切り替わる直前の中途半端な時間。一番の狙い目。
「飽きませんよ。春樹さん、今日もおまかせでお願いします」
「かしこまりました」
Soléil&Luneは、日中はカフェ、夕方以降はバーとして営業する店だ。
人通りの少ない道にあって、店自体も小さいものの、たくさんの常連客に愛されている。
「こんにちは」
「あ、志緒さん。いらっしゃいませ」
「おー、志緒ちゃん。こんなしょっちゅう来てよく飽きないね」
そしていつも私を出迎えてくれるのは、あの雨の日私に傘を差し出してくれた男の人。この店でバイトをする大学二年生の春樹さん。それからオーナー。二人は甥と叔父にあたるそうだ。
曜日や時間によっては別のバイトさんがいるけれど、私は春樹さんがいる時間を狙って来ている。
夕方5時。カフェからバーに切り替わる直前の中途半端な時間。一番の狙い目。
「飽きませんよ。春樹さん、今日もおまかせでお願いします」
「かしこまりました」