彼はチョコレートの香り
「・・・チョコ?」
口からこぼれた一言
「ん・・・あぁ、チョコケーキつくったから」
もしかしてあのチョコケーキってこのひとが!?
「そんなことより、テーブルの場所は?」
「えっ・・あ、あっちです」
私は自分が座っていた席を指差した
「わかった、俺の腕につかまって」
腕に!?
私はウェイトレスさんの腕をひかえめにつかんだ
「ゆっくり行くから」
そう言うとウェイトレスさんはテーブルに向かってあるきだした