彼はチョコレートの香り
そっけなく、「じゃぁな」と去っていく先輩
目に涙が滲む
廊下に立ち尽くし、涙を流す私に気づいた明日香
困った顔で私に近寄ってきた
「早苗?どうしたの?先輩となんかあった?」
涙でボロボロになった私に優しい言葉をかける明日香
「あす゛か゛ぁ゛・・・」
何も考えずに明日香に抱きついた
歩き行く人歩き行く人が私たちを見たがそれを気にする様子を見せず私が落ち着くまで頭をなで続けてくれた