彼はチョコレートの香り
たまたま弁当を忘れて購買へと足を運んだ
購買は混んでいて、色んな人がぶつかり合っている
そのなかでも私と派手にぶつかった人がいた
「すみません」
すぐにあやまった
顔をあげると、先輩がいた
喉になにかがつまるような気がした
「先輩・・・」
「一宮・・・」
空気に耐えきれなくなったのは私だった私は頭を軽く下げて背を向けた
ふいに腕を先輩に捕まれた
「っ!!」
私はおもいっきりその手を振り払った