彼はチョコレートの香り
「先輩これ可愛いですね」
私は熊のぬいぐるみに指を差した
「一宮に似てる可愛いところが」
「えっ!!」
私は顔を真っ赤にさせた
それを見て笑っている先輩
「葵?」
ふと聞き覚えのある声
「舞子」
舞子…松田さんだ
「葵ったらなにしてんの?」
「舞子は?」
「舞子は?って・・・忘れたの?今日は私と葵が買い出しする日でしょ!」
「あっ!!今日だっけ?!」
私がわからない会話をしているふたり見たくない
「一宮、ごめん抜けていいかな?」
えっ・・・
初めてのデート
そっちを優先するの?