彼はチョコレートの香り


「いや」

私はうつむいたまま佐藤先輩の袖を掴んだ

「一宮・・・」

「初めてのデートですよ」

小さな声で呟いた

「・・・」

先輩は何も言わない

「わかりましたじゃぁ私は帰ります」

私はうつむいたまま歩き出した






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