目隠しの姫君


放課後、葉月とあのクレープ屋に寄って。


あたしは、3つ目を食べ終えたところ。


「……ちょっと。もうやめなよ」


あたしが4つ目を選んでたら、やっと口を開いた葉月に止められた。


「え〜、足りない」


なんか、止まんないんだもん……


「やめて。見てるこっちが気持ち悪い。食に走っても後で後悔するだけよ。

……清、話して。慎くんと何かあったわね?」



葉月は鋭い目付きであたしを見てる。


葉月がこう言う時は、絶っ対に逃がしてくれない。


ハンター葉月(笑)


「コラ。意識トリップすんじゃないの!」


………ハィ。


でもね、


「別にたいした事ないんだよ?」


「そんなの聞いてから考えるわ。はい、あんたのやけ食いの理由は?」


ズバッと切り捨てられて。


やけ食い……なのか?あたし…




やっぱ逃げらんないか。


あたしは白状(?)するハメに。












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