目隠しの姫君


「…どした?ため息??」


「あたし、もっと女らしくしようかな…」


いつも千夏兄に言われて来た事。


「ぶはっ(笑)

清はそのままでいいんだよ。
昔から清は俺のかわいい姫だから」


ひ、ひめっ…!?


「一緒に泥だらけで遊んだりしてたのに…?」


「俺だけが知ってればいーの。
って、うわ…俺独占欲丸出しじゃん」


引く…?ってあたしに問いかけた。


あたしは首を横に降って。


「…だけど、さすがに姫ってガラじゃないよ。あたし」


「まぁな(笑)」


…コラ。


「なにそれっ!!」


「嘘だって。」


「知らないっ」



何だ?


いつもの調子。



違いは、



お互いを想いあっている気持ちの変化。




“好き”はどんどん大きく膨らんで。


もう、


どこへ飛んでも必ず見つけられる。



確かな


変わる事のない気持ち。







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