目隠しの姫君
清は断るに決まってる!
って思いながらも、
不安な俺。
「笹田さん!好きです!!」
………清?
ゴクリと唾を飲む。
「あたしには彼氏がいるんだけど?」
そーだ!そーだ!!
「わかってます。でも、好きなんです」
度胸あるなコイツ。
見てるだけの自分に自己嫌悪。
「かわいいなって思って…」
当たり前だろ!!
「…慎以外にも、あたしの事かわいいなんて言うモノズキな人もいたんだ…」
おい…清?
早く断れよー……
「ありがとう。
でも、ごめんなさい。
あたしには慎がいるから」
「やっぱり、そーですよね…」
「もしもあたしがかわいいって見えるなら、それは慎がいるからだよ。
あたしは、他の人なんて考えられないんだ」
しっかりと
答えを出してくれた清に
また俺は惚れて。
あ〜やっぱ、清には敵わない。
不安がってた自分が恥ずかしくなった。