ブルーガーネットな恋 ~エリート上司は激愛を隠して部下に近づく~

***

 休みのはずの萌美がどうしてここに。

 柚花の全身に緊張が走る。

 京吾に続いて部屋に入り、ドアを閉めた。

「深雪山さん、この度は申し訳なかった」
 進が立ち上がり、柚花に頭を下げる。

「え?」
 思わず声が出ていた。

「萌美も謝らんか」
「すみませんでした!」
 萌美はふてくされて顔を横に向け、座ったまま口だけで謝る。

「なんだその態度は!」
 進が怒鳴り、萌美はさらにふてくされる。

「どういうことですか?」
 柚花は目を丸くして進と萌美を交互に見る。
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