ブルーガーネットな恋 ~エリート上司は激愛を隠して部下に近づく~
そう思い、萌美は店舗への入口をくぐった。
お店は月曜の昼間ということもあって人気が少ない。
ハイブランドの店が立ち並ぶ通路を走り抜け、ジュエリーコーナーへ向かう。
後ろが気になって振り返った直後、柱にぶつかって転んだ。
「いったあ……」
したたかに打った肩を押さえて痛みにうめいていたときだった。
「柴原さん、大丈夫?」
柚花に声をかけられ、萌美ははっと立ち上がろうとした。
が、前に京吾が立ちはだかり、萌美はごくりと唾を飲み込んだ。
***
「柴原さん、大丈夫?」
柚花は心配で声をかけたものの、萌美は立ち上がる様子がない。
険しい顔をした京吾に、萌美はすくんでしまっているようで動かない。
とにかく立たせないと。ケガはしてないだろうか。
柚花が再度声をかけようとしたときだった。
「萌美!」
声が割って入った。そちらを見ると、いつか萌美にからんでいた男性が走って来るところだった。
「奥長さん!」
萌美は救いの主を見つけたかのように、立ち上がって彼のところへ行く。
お店は月曜の昼間ということもあって人気が少ない。
ハイブランドの店が立ち並ぶ通路を走り抜け、ジュエリーコーナーへ向かう。
後ろが気になって振り返った直後、柱にぶつかって転んだ。
「いったあ……」
したたかに打った肩を押さえて痛みにうめいていたときだった。
「柴原さん、大丈夫?」
柚花に声をかけられ、萌美ははっと立ち上がろうとした。
が、前に京吾が立ちはだかり、萌美はごくりと唾を飲み込んだ。
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「柴原さん、大丈夫?」
柚花は心配で声をかけたものの、萌美は立ち上がる様子がない。
険しい顔をした京吾に、萌美はすくんでしまっているようで動かない。
とにかく立たせないと。ケガはしてないだろうか。
柚花が再度声をかけようとしたときだった。
「萌美!」
声が割って入った。そちらを見ると、いつか萌美にからんでいた男性が走って来るところだった。
「奥長さん!」
萌美は救いの主を見つけたかのように、立ち上がって彼のところへ行く。