シスコンでは終われない〜俺と妹と…時々姉〜
「はぁぁ!!?
男!!?」
その話を爽子と賢雄にすると、賢雄が声を荒げてきた。
「ダメだろ!!
つか、男には頼まねぇっつったじゃん!」
「もちろんお風呂じゃなくて、お昼ご飯の話だけど、実平のおばさん達がお休みの時の一時的な代行ってクキカワさんが…」
「俺が断ってやる!!」
賢雄がシアワセの花に連絡を入れようとする。
「ちょっと!けんくん!」
それを、爽子が止めに入った。
「爽姉!なんで止めんの!!?」
「固定の話じゃないんだから、良いでしょ?
クキカワさんも大変なのよ、きっと!
せっちゃんが受け入れたんだから、けんくんも受け入れなきゃ!」
爽子としては、この調子で他人とのコミニュケーションの幅が広がればいいと思っていた。
そして賢雄以外の男性と接していくことで、あわゆくば、恋人が出来たりするきっかけにもなるかもしれない。
爽子は、これがチャンスだと思っていた。
そして賢雄も、同じようなことを考えていた。
これで世莉が、俺以外の男に頼るようになったら……
ましてや、惚れたりしたら……
そう考えただけで、頭がおかしくなりそうだ……!
一歩のことでさえ必死に牽制しながら、日々不安を抱えているのに、これ以上心配事を増やさないでほしい。
しかし世莉自身に「クキカワさん、大変そうだし…頑張る」と言われてしまっては、もう止めることも出来ない。
所詮俺は“世莉の兄”なのだから……!
そして………
早速、後日。
水曜日に実平が、男性ヘルパー・ツクイを連れてきた。
「せっちゃん、連れてきたよ!
ツクイくんよ!よろしくね!」
「あ…は、はい…」
緊張で、ぎこちない表情の世莉。
ツクイが、世莉の足元にしゃがんで見上げた。
「世莉さん、こんにちわ!
ツクイです!
明日、お昼ご飯を作りに来させていただきますので、今日実平さんに同行させてもらいました!
よろしくお願いします!」
丁寧に挨拶をし、微笑んできた。
ツクイは結構イケメンで、笑顔が柔らかい男性。
ある意味、介護士になるために生まれてきたかのように、気遣いや笑顔が絶えない人物だった。
イケメンだからというのも正直あったが、なによりその物腰の柔らかさや、気配りに世莉の緊張はほぐされていた。
男!!?」
その話を爽子と賢雄にすると、賢雄が声を荒げてきた。
「ダメだろ!!
つか、男には頼まねぇっつったじゃん!」
「もちろんお風呂じゃなくて、お昼ご飯の話だけど、実平のおばさん達がお休みの時の一時的な代行ってクキカワさんが…」
「俺が断ってやる!!」
賢雄がシアワセの花に連絡を入れようとする。
「ちょっと!けんくん!」
それを、爽子が止めに入った。
「爽姉!なんで止めんの!!?」
「固定の話じゃないんだから、良いでしょ?
クキカワさんも大変なのよ、きっと!
せっちゃんが受け入れたんだから、けんくんも受け入れなきゃ!」
爽子としては、この調子で他人とのコミニュケーションの幅が広がればいいと思っていた。
そして賢雄以外の男性と接していくことで、あわゆくば、恋人が出来たりするきっかけにもなるかもしれない。
爽子は、これがチャンスだと思っていた。
そして賢雄も、同じようなことを考えていた。
これで世莉が、俺以外の男に頼るようになったら……
ましてや、惚れたりしたら……
そう考えただけで、頭がおかしくなりそうだ……!
一歩のことでさえ必死に牽制しながら、日々不安を抱えているのに、これ以上心配事を増やさないでほしい。
しかし世莉自身に「クキカワさん、大変そうだし…頑張る」と言われてしまっては、もう止めることも出来ない。
所詮俺は“世莉の兄”なのだから……!
そして………
早速、後日。
水曜日に実平が、男性ヘルパー・ツクイを連れてきた。
「せっちゃん、連れてきたよ!
ツクイくんよ!よろしくね!」
「あ…は、はい…」
緊張で、ぎこちない表情の世莉。
ツクイが、世莉の足元にしゃがんで見上げた。
「世莉さん、こんにちわ!
ツクイです!
明日、お昼ご飯を作りに来させていただきますので、今日実平さんに同行させてもらいました!
よろしくお願いします!」
丁寧に挨拶をし、微笑んできた。
ツクイは結構イケメンで、笑顔が柔らかい男性。
ある意味、介護士になるために生まれてきたかのように、気遣いや笑顔が絶えない人物だった。
イケメンだからというのも正直あったが、なによりその物腰の柔らかさや、気配りに世莉の緊張はほぐされていた。