シスコンでは終われない〜俺と妹と…時々姉〜
そして今日は、花火大会。

爽子、賢雄、世莉は、実平の家にお邪魔し、花火を観賞する。

しかも、実平の美味しいオードブル付きだ。

「―――――はい、お食べ!」

「「「いただきまーす!!」」」

「んー!安定の美味しさね!!」
と、爽子。

「はい、世莉!あーん!」
「ん!美味しい!
にぃにも食べて?」

「じゃあ…
…………ん、旨い!!」

賢雄と世莉も笑顔だ。 

そんな三人を、実平は夫と微笑ましく見ている。
 

そこに、ヒュルルル…ドドーーーーン!!!と花火が上がり始めた。

「おっ!!花火、始まったぞ!」

「綺麗〜!
せっちゃん、こっち!!」

「うん!!
わぁ〜!綺麗〜!!」

美味しい食事をしながら、絶景ポイントで花火を見る。

贅沢な時間だ。


「――――爽ちゃーん、スイカ切るの手伝ってくれる?」

「はーい!」

爽子がキッチンへ向かい、賢雄と世莉はベランダで花火を見ていた。


「綺麗だね!にぃに」

「あぁ!」

「にぃに」

「んー?」

「私ね。
一歩さんに、告白されたの」

「………え?あ、うん」

「でも、断った!」

「うん…」

「私は、にぃにが良い!」

「え?」

「一歩さんにも言ったんだけど、正直…恋愛とか今は考えられない。
でも、恋愛するなら……
にぃにみたいな人が良いの!」

「フフ…!あぁ!」

「にぃに。
にぃにの傍にずっといて良い?」

「フフ…もちろん!」

「これからの未来、何があるかわかんないけど……
私は、にぃにとねぇねといたい……!」

「あぁ!
わかってるよ!」

「今はねぇねがいて、にぃにがいて、私がいて、私はにぃにとねぇねが大好きで……って、そんな毎日が幸せだから……!」

満面の笑みの世莉。


賢雄は、世莉の頭をゆっくり撫でた。

フフ…と笑ってて、世莉が気持ちよさそうに目を瞑った。
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