シスコンでは終われない〜俺と妹と…時々姉〜
「あ…世莉さんがやっと笑ってくれた!」
「フフ…良かった!
緊張されてたみたいだし!」

クキカワとオギノメが微笑んだ。

「フフ…
妹は、人見知りが激しいので…(笑)
すみません、慣れるまではご迷惑をかけると思います…(笑)」

「大丈夫ですよ!
徐々に慣れていただければ!」


そして………
「では、とりあえず世莉さんの昼食と入浴介助、時間があればお掃除って感じで!
もし途中で必要なことがあれば、その都度話し合いましょう!
入浴ですが、一度お姉さんがどんな風にされてるか見たいんですが……」

「えぇ…!
妹も心配みたいなので、一週間くらいは来られる時間に私もいるようにしようと思ってます!」

「よろしくお願いします!
あと世莉さん、気になることないですか?」

「………実平のおばさん…来てくれますか…?」

「あ…すみません。
実平さんにもそれは相談を受けたんですが、なかなか調整がつかなくて…
シフトがパンパンで……」

シュンと落ち込む世莉に、両側から爽子と賢雄が頭を撫でる。

「すみません… 
お姉さんとお兄さんからはないですか?」

「私はだいたい聞いたから…
けんくん、ある?」

「男のヘルパーっているんすか?」

「えぇ、ウチは5人の男性ヘルパーがいます!」

「じゃあ、その人達が来ることってあるんだ……」
(てことは、俺の世莉と二人っきりになるってことだよね……)

「あ、えーと…
入浴介助は、女性ヘルパーで行います!
ウチは、身体介護は同性のヘルパーが行う決まりですので!
しかし、家事援助は男性の可能性も考慮していただいてます。
でも世莉さんの場合は、実平さんにも言われてるんですが、基本的に決まった女性ヘルパーでケアさせていただこうと思ってます!」

「そうすか」
(良かった…!)

結局、月から金まで昼食準備と片付け、月・水・金は入浴介助で夕方に来てもらうことで決まった。

「すみません、入浴介助は週2〜3回って決まってて……」

「大丈夫ですよ!
他の日は、いつものように私と一緒に入ればいいので!
週3日だけでも、助かります!」

「良かった…!
せめてどこか一日だけでも、実平さんにお願い出来るようにしますから!」

「はい、よろしくお願いします」

「はい!
では、あと気になることがなければ、契約をしたいのですが……」

「はい、よろしくお願いします!」
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