バイ・アンド・バイ
「「……えっ?」」
私の言動に、千瑚さん達はそれぞれ顔を見合わせて。
「やめなって!いくら初出勤からたった3日でクレーム対応こなす肝座りすぎてる弥生ちゃんでも危ないって!」
「そーだよ!怖いもの知らずすぎるヤヨちんでもさすがにちびるよ、あの容姿見たら!」
……え、ええ。
だけど……
「千瑚さんと森さんは明日早番で朝早いですよね?私も明日は1限から学校なので…待ってる時間が勿体無いと。その黒ずくめの男をどうにかさえすればいいんですよね」
「ウッ…。アルバイトとは思えない発言」
「ほんとにこの子大学生?かっこよすぎるだろ」
パチパチ。謎の拍手が送られた。
「……でもねえ。何かあってからじゃ遅いし…」
「危険だと一瞬でも感じたらその時は戻ってきます」
「……ヨシ。じゃあお願いしようかな。警備の人には終わり次第すぐ向かうようにしつこく言っておくから。但し、無茶は絶対にしないこと!」
千瑚さんの言葉に「はい」と深く頷いて、倉庫へと向かった。