140字小説・桜
それがお目当てだった。

それがお目当てだった。

ブラウンの新作ワンピ。

発売される日に、バイト終わりでお店へ向かった。

デートの予定なんてない。家族と出かけることもない。

ただ、自分の気持ちを高めるためのお買い物。

今の私に必要なもの。

私のご機嫌は、私はとらなくちゃいけないんだ。

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